仏教とは切っても切り離せないローソク、その秘密とは?
毎朝、先祖に手を合わせる時はローソクを灯して線香を焚き、お供え物を供え、経やお念仏を唱えるのが習わしとなっています。
どうして仏教の場ではローソクを必ず灯すのでしょうか?
これは、仏様のまわりを明るく灯し、知恵と慈悲を称えるという意味があるとされています。
昔から明かりは貴重なものとして、宮殿や神殿、寺院などで儀式の際には必ず用いられてきたものです。
また、明かりは邪気を祓い、浄化する不思議な力があると信じられきました。長い歴史の中で絶えることなく受け継がれてきたのです。
仏教とローソクの不思議な関係
仏教では「光明とは知慧のかたちなり」というように光は仏様のことで、心の闇を照らすものと長い間信仰されてきました。
現代でも、お墓参りの際にはローソクは献花やお線香同様欠かすことのできないものとなっています。
また、誰かが亡くなった時にローソクを絶やさないようにするには、無事極楽浄土に行くことができるよう道しるべにするためといわれています。
光の行く先が、仏様のいるところと信じられていたのです。
今度仏壇で手を合わせる時やお墓参りの際には、仏教の歴史やローソクの意味を思い出して明かりを灯し、手を合わせてみてください。