本当は怖い高血圧
高血圧は、別名「サイレント・キラー」とも呼ばれており、知らず知らずのうちに様々な病気を引き起こす怖い病気でもあります。
遺伝性のもの、食事や運動不足が原因のものと様々なので、早めに高血圧に気づき、ご自身に合った対処を始めることがとても大切です。
高血圧は、血管に負荷している圧力が正常な状態よりも強い状態のことです。血液は血管を通って全身に行き渡りますが、この血液が通る時、血管には圧力がかかります。この圧力が「血圧」です。この圧力が強い状態が「高血圧」です。
血圧には「最高血圧」と「最低血圧」がありますが、心臓が収縮し血管に最も強い圧力がかかっている時を「最高血圧」、心臓が拡張し血管に最も弱い圧力がかかっている時を「最低血圧」と呼んでいます。
年齢が高くなると、高血圧になる確率は高くなりますが、これは年齢とともに血管も老化し、血管が硬くなるためです。また、年齢を重ねると自律神経の働きが弱くなります。自律神経は、血圧の調整をする役割をしているので、自律神経の働きが弱くなると高血圧になりやすくなります。
高血圧を防ぐには食事、運動が大切
高血圧の患者数は40代では約40%、50代で約51%、60代で約60%、70代で約69%と年齢とともに患者数も増加しています。この数字を見ても分かるように、高齢になればなるほど高血圧になるリスクは高くなるのです。
高血圧は自覚症状があまりません。なので健康診断で初めて発見される方も多いのですが、これはとても危険です。高血圧の自覚症状がないまま、他の病気を併発させてしまっている恐れがありますので、そうならないために日頃から予防しましょう。
高血圧を予防するには、食事と運動に気をつけることが大切です。塩分やアルコールの過剰摂取は、高血圧を引き起こす可能性があります。味を薄く感じる時は、塩分ではなく香辛料などをうまく取り入れて、塩分の摂り過ぎに注意しましょう。また油の摂り過ぎも危険ですので、揚げ物やスナック菓子などはなるべく避けるようにしましょう。
運動不足は、高血圧だけでなく他の病気を起こす可能性もあります。急に運動を始めるのが難しければ、室内での軽いストレッチから始めてみてもいいですね。慣れてきたらウォーキングや水泳などご自身に合った運動法で、なるべく毎日続けることが大切です。
放置するのは、とても危険!
高血圧は放っておくと、糖尿病や心筋梗塞、脳卒中などと怖い病気に進行し、最悪死に至るケースもあります。
年齢を重ねても食事や運動に気を使えば、高血圧による動脈硬化の進行を遅らせることができますので、放置せずにご自身に合った方法で対処しましょう。